氷山探査

概要

登録日:
Oct 6, 2021

船舶の進路を確保するSAR画像

詳細

氷山は、極地以外でも海上活動の脅威となっています。氷山が発生しやすい地域で特定の活動を行う場合は、活動地域の上流で氷山を監視し、氷山の管理や対応を行う時間を確保する必要があります。

ここでは、掘削が行われているフォークランド諸島の例を紹介します。フォークランド諸島は南極から遠く離れていますが、南極を取り囲む多くの巨大な浮氷棚の1つが割れて、大きな氷山がフォークランド諸島に漂着することがあります。

氷山の漂流に関する気候学的な情報は、南極の大型氷山のデータベースなどから得られ、また、ブイの軌跡やモデリングから推測できる情報もありますが、氷山群がいつフォークランド諸島付近に漂着するかを事前に予測することは不可能ではありません。フォークランド諸島周辺で氷山が目撃されないまま、何ヶ月、何年も経過することもあります。

レーダー衛星画像は、気象条件(または日照条件)に関係なく氷山を検出するために必要であり、画像は、その地域の全体的なサンプリング(カバー率と空間分解能)を最適化するように計画することができます。

また、氷山の最大速度を利用して、氷山が検出されずに領域を通過しないようにするために必要な再訪時間を評価することができます。

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