AW3D® 全世界デジタル3D地図

概要

登録日:
Oct 10, 2021

AW3D®全世界デジタル3D地図は、衛星画像から高さ計測や形状取得を行ったデジタル3D地図である。JAXAの陸域観測技術 衛星「だいち(ALOS)」と米国MaxarTechnologies社(旧DigitalGlobe社)衛星が撮影した画像を利用している。2014年の サービス開始以降、世界130カ国・1300プロジェクト以上で利用され、その用途は、防災、資源開発やインフラ整備に至るまで、 各事業の可能性を世界各国で広げ続けている。 


詳細

■リモートセンシング衛星データの活用方法 

JAXAの陸域観測技術衛星「だいち(ALOS)」によって撮影された約300万枚の衛星画像と米国MaxarTechnologies社(旧 DigitalGlobe社)衛星が撮影した画像を利用している。Maxar社の衛星画像を活用することで解像度を50cmにまで向上させ、 建設、土木、電力、通信といったより精度を求められる都市計画等のビジネス領域への適用が可能となった。 


■成功のポイント 

・NTTデータは、「マルチビューステレオ処理」という、複数視点からの画像を使用して3次元モデルを作成する画像処理技術を 生み出し、本来あるべき水平位置からの誤差を約30cm程度に抑えた3D地図を作成することに成功した。 ・NTTデータと一般財団法人リモート・センシング技術センター(RESTEC)で全自動・大量処理の共同研究開発を実施し、 「だいち」の撮影したビッグデータから月15万枚の3D地図を作成可能とする高速処理システムを構築することにも成功した。 ・AI技術及びビッグデータ処理技術により、AW3Dは短期間での3D地図作成を実現し、利用者の利便性を高めた。 

ビジネスの仕組み

■利用者やパートナーとの関係 

AW3Dは、NTTデータの画像処理技術、RESTECのデータ解析技術、JAXAとMaxar社の人工衛星開発技術が結集したサー ビスであり、以下の4つの提供形態を軸にビジネスモデルを展開し、収益を得ている。 

・利用者への直接提供 

・利用者に最終成果を提供する付加価値パートナー向け提供 

・他アプリケーションサービス向け提供 

・地理空間情報共同製品開発 



■波及効果 

・従来の地図市場になかった新たな価値を生み出すことで、利用者のサービス創出にも貢献する。 

・近年、米国を中心にベンチャー企業が地球観測用の人工衛星を打ち上げる機運が高まっているが、近い将来、数百基の衛星が撮 影した画像が活用できるようになる見込みである。様々なソースを駆使することで、3Dに時間変化を掛け合わせた「4Dサービ ス」の実現も期待される。 


その他

・「AW3D」は、株式会社NTTデータと一般財団法人リモート・センシング技術センターの登録商標です。(登録第5794349号) ・2016年 第2回宇宙開発利用大賞「内閣総理大臣賞」受賞 

・2017年 2016年日経優秀製品・サービス賞「優秀賞日経産業新聞賞」受賞 

・2017年 GeoSpatialMedia主催「Asia Geospatial Technology Innovation Awards」受賞 ・2018年 電気通信協会「ICT事業奨励賞」受賞 

・2018年 一般社団法人情報サービス産業協会「JISA Awards 2018」受賞 

資料 : 内閣府グッドプラクティス集より引用

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